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第88回全国高校野球:早実初優勝 歴史に名を刻む/アルプス席に歓喜の輪 /東京
2006 / 08 / 22 ( Tue )
 1915(大正4)年の第1回大会から出場する古豪が、悲願の夏の初優勝――。37年ぶりの再試合となった夏の甲子園決勝で、早実(西東京)は、3連覇を狙った駒大苫小牧(南北海道)を4―3で破り、27回目の出場で初めて深紅の大優勝旗をつかんだ。東京勢の夏の大会優勝は、01年の日大三(西東京)に続き5年ぶり6回目。早実は一、二回の得点で主導権を握り、後半にも追加点。駒大苫小牧の反撃を本塁打2本の3点に抑えた。4連投の斎藤佑樹投手(3年)はこの日も118球、13奪三振の力投。王貞治さん、荒木大輔さんも成し遂げられなかった夏初優勝に、早実側アルプス席には「ワセダ、ついにやったぞ」「おれたちの誇りだ」と歓喜の輪が広がった。【安高晋、鈴木梢、馬渕晶子】
 ▽決勝再試合
駒大苫小牧 000001002=3
早実    11000110×=4
 ◇夢舞台で力発揮
 九回表2死。総立ちの三塁側アルプス席がかたずをのむ。斎藤佑樹投手(3年)が左足を上げる。「最後は投げたいだろうと思って」と白川英聖捕手(同)が要求した外角直球がミットに吸い込まれて三振を取った瞬間、スタンドに大歓声がとどろいた。2日間の激闘の末の、歴史的初優勝。前日は息子が孤高のマウンドを守る姿に涙した斎藤投手の母しづ子さん(46)は「『本当にお疲れさま』と抱きしめてあげたい」とうれし涙を流した。
 1点差に詰め寄られる2ランを浴びた直後の九回無死。マウンドに内野手が集まり、神田雄二選手(同)が伝令に走る。「走者もいないし、逆にすっきりするだろ」と緊張を和らげた。空を見上げて目をつぶり「みんなで一つ」と声を掛け合う。小柳竜巳三塁手(同)は「あれで落ち着いた。行けると思った」。
 前日の延長十五回の熱戦で、1点しか取れなかった打線が奮起した。一回、先制の中前適時打を放った船橋悠左翼手(同)は「前日は斎藤に申し訳ない気持ちでいっぱい。1点でもプレゼントできて良かった」。七回、主将の後藤貴司遊撃手(同)の左前打で、三塁コーチとして二塁から川西啓介中堅手(2年)を生還させた林口隼也選手(3年)は「思い切って腕を回せた」と胸を張った。
 控え選手もナインを鼓舞した。
 声出し役の古山将選手(2年)は、王さんがよく使う言葉でもある「気力です」、河津恵介選手(同)も「いつも通りに」とベンチから連呼。腰を痛め、この日も一塁コーチの小沢秀志選手(2年)は「打者にガンガン声を掛けた」と役割を果たした。
 斎藤投手にタオルや飲み物を渡した小沢賢志選手(同)は「近くにいても疲れを見せなかった」と先輩のタフさに驚嘆。徳井翔一選手(1年)は「小まめにタオルを渡したら『ありがとう』と言ってくれた」。白川捕手のプロテクターを着けた佐藤成朗選手(2年)は、「3者凡退で戻って来て下さい」と毎回声をからした。
 試合終了後、駒大苫小牧ナインと前日はしなかった握手を交わした。2年の川西選手は駒苫の先発・菊地翔太投手(同)と「来年もまたやろう」と声を掛け合った。桧垣皓次朗一塁手(3年)も前日本塁打を放った駒苫、三木悠也選手(同)と「次は(9月の)国体だ」と再戦を誓った。
 優勝の時のみ歌える「早稲田の栄光」がアルプス席から響く中、内藤浩嵩二塁手(2年)が振り返る。「歴史に名を刻めた。先輩が築いた強い伝統を引き継ぎたい」。塚田晃平選手(同)は「このチームにいられて幸せ」。1年生唯一の先発、佐々木孝樹右翼手も「同級生には『最高の場所だからまた目指そう』と伝えたい」と優勝をかみ締めた。
 大優勝旗を手にしたのは後藤選手。「重かった」。チームの努力と汗が詰まった重みだった。斎藤投手が熱戦の跡を記したスコアボードを振り返った。「甲子園は自分の力以上のものを発揮させてくれた夢の舞台でした」【安高晋、馬渕晶子】
 ◇本当にうれしい--和泉実・早実監督
 大会88回目で、優勝の悲願が果たせた。本当にうれしい。センバツを含め、甲子園で強豪と多く戦い、駒大苫小牧などに強くしてもらった。斎藤が頑張れたのはみんなの力。選手にはありがとう、と言いたい。
 ◇仲間に感謝したい--後藤貴司・早実主将
 優勝した瞬間は「やっちゃった!」という感じ。優勝旗はすごく重かった。このチームで優勝出来て本当にうれしい。ふがいない主将を、みんなが引っ張ってくれた。支え続けてくれたメンバーに感謝したい。
 ◇力五分五分だった--香田誉士史・駒大苫小牧監督
 素晴らしい試合だった。力は五分五分だった。九回に1点差まで追い詰めたところに、この選手たちのすごさがある。あと1点届かなかったのは、斎藤君の気力だ。田中も気持ちを切らさずよく頑張った。
 ◇準Vもすごい結果--本間篤史・駒大苫小牧主将
 センバツに出られなかった分も頑張ろうと思った。勝ちたかった。主将、4番の責任を果たせず、チームには申し訳ない。でも、準優勝もすごい結果。決勝を2度戦い、甲子園で長く野球が出来てよかった。
 ◇タオルはげん担ぎ
 ○…クールな表情の早実・斎藤佑樹投手(3年)がマウンド上で汗をぬぐう青いハンドタオル――。丁寧な仕草が話題になり「誰かのプレゼント?」「母の願いがこもったもの」などの憶測も呼んだが、母しづ子さん(46)によると「日用品です」。家に洗濯してたたんであったものを、斎藤投手が、持って行っただけだという。斎藤投手は中学生のころから試合でハンドタオルを使うようになったといい、しづ子さんは「何枚か持って行ったが、甲子園で使うのはあの青い1枚だけ。げんを担いでいるのかもしれません」。
 ◇全国制覇の偉業、素晴らしい誇り--知事が祝福
 早実の初優勝を受け、石原慎太郎知事は21日、祝福のコメントを発表した。
 引き分け再試合となった駒大苫小牧との決勝戦を「球史に残る名勝負」とし、「全国制覇という偉業を成し遂げたことは大変素晴らしく、誇りに思う。この栄冠は皆さんのたゆまぬ努力と厳しい練習で培われたチームワークの賜(たまもの)。胸を張って、深紅の優勝旗を東京に持ち帰って下さい。この貴重な体験は皆さんの宝。これからの人生に活(い)かし、更なる活躍を心から願っています」とたたえている。
 ◇八王子市長も
 早実の練習グラウンドがあり、苫小牧市と姉妹都市の八王子市・黒須隆一市長は「市に関係する2校が高校野球ファンに夢と感動を与えたことは市民の誇り」とのコメントを出した。
 ◇割引セールや半額フェアも--国分寺商店街
 早実のキャンパスに近いJR国分寺駅周辺も街を上げての祝福ムードに包まれた。
 生徒たちの通学路でもある「大学通り」の商店街「東栄会」では、各店舗が店先や建物の壁に「優勝 早実おめでとう!」「すごいぞ!早実 やったね!優勝」などと書いた看板を掲げて優勝を祝った=写真。
 早実生も利用するコンビニエンスストアでは21日から1週間、一部のアイスクリームとチキンの空揚げを割引するセールを開始。「半額フェア」を始めたカラオケ店には応援後の早実生やOBらが殺到し、瞬く間に1時間待ちとなった。店員の矢野倉理恵さん(18)は「私たちもラジオを聴きながら応援していました」と満面の笑みで話していた。
 大学通りの定食屋で食事をしていた早実野球部OBの青柳三男さん(62)は「44年ぶりに校歌を歌って涙が出たよ」とビールで祝杯をあげ、赤くなった顔をゆるませていた。【木村光則】
 ◇留守番部隊も興奮に包まれ
 「おめでとう、よくやった」「ありがとう」
 国分寺市の早実では、同校吹奏楽部OBがトランペットなどを演奏して応援会場となったホールを盛り上げ、在校生らとともに、甲子園のアルプス席に負けない大声援を送り続けた。
 チャンスや追加点のたびに、同部OBの木戸啓隆さん(19)ら5人がトランペットなどを力いっぱい吹き、在校生や保護者らが肩を組んで応援歌「紺碧(こんぺき)の空」などを熱唱。優勝が決まると、ホールは興奮と歓声が渦巻いた。
 同校1年の後藤倫佳さん(16)は「選手同士が信じ合ってプレーする姿に感動した」と述べた。【奥山智己、紺田知佳】
………………………………………………………………………………………………………
 ■白球譜
 ◇「人生で一番幸せな一日」--斎藤佑樹投手=早実(3年)
 「もちろん疲れていました」。決勝再試合が終わって、初めて疲れを口にした。それまで「体が軽い」「楽に投げられる」と発言していた強気なエースが、普通の高校生の表情を見せた。
 クールな表情に隠された情熱は投球に表れる。相手の4番・本間篤志主将(3年)と、田中将大投手(同)には特に気迫あふれる投球を見せ、この日それぞれ4打席で3三振を奪った。
 九回、最後のバッターは田中投手。ファウルで粘る相手に144キロの直球を投げ込んだ瞬間、「声援がピタリと聞こえなくなった」。静寂の中、空を切るバットを見てガッツポーズ。再試合を前に「(田中投手との)男と男の勝負」と宣言していただけに、「最後の直接対決は三振を取れた。自信はあった」。
 校歌を聞きながら、涙をあふれさせた。勝てた理由は「仲間を信じる気持ちで、相手を上回ったから」。全7試合に登板し4連投。決勝の2日間だけで296球投げ、試合後は感触をなくした右手で、相手と「ありがとう」と握手を交わした。
 「王さんも荒木さんもできなかった夏の甲子園を制し、自分たちはすごい」。「甲子園がすべてじゃない」と大会前に話したクールなエースは、頂点を極めた日、泣きはらした目で言った。「人生で一番幸せな一日でした」【鈴木梢】

8月22日朝刊
(毎日新聞) - 8月22日12時3分更新
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